塚原清文@p4match(スポーツ大会運営サポートサービス)
塚原清文@p4match(スポーツ大会運営サポートサービス)

スポーツ大会の新しい未来をつくる「P4MATCH」の作り方

ーー まず、P4MATCHと塚原さんについて教えてください。

もともと、ゲームの開発を20年ほどしていて、P4MATCHを開発するにあたって、初めてWeb領域に挑戦することになりました。初めてといっても、開発自体は初心者ではないので、詰まるところなくプロジェクトを進められました。卓球自体は中学3年間やっていて、それからは特にやってこなかったのですが、25歳の時、社会人で再デビューしました。

P4MATCHは、登録している選手をスコアリングした上で試合の組み合わせを作る、大会専用の運営管理ツールです。中学の時は、強い人が弱い人が最初あたって、最終的に強い人だけが残るような決勝方式なのですが、社会人になると少し大会の目的が変わってきます。一日でどれだけ多く卓球を楽しめるかが、目的になります。となると、試合の組み合わせもランダムよりは、同じくらいの強さの人同士にマッチさせた方が満足度が高いんですよね。大会に参加する人が一日を楽しんで帰ってもらうために、P4MATCHを作りました。

ーー 最初の成功体験は何でしたか。

まず、サービスを作って、サービスを使って大会を開くことができました。それを繰り返していくうちに、毎回来てくれる選手も増えてきました。7、8回開催した後、帰りがけに「すごく楽しかったです!」、「もし同じ日に被った大会があっても、こっちに来ます!」と言ってもらえたんです。大会に出て、運営に感謝を伝えたという体験ってありますか?私は、むしろ運営がちゃんとしてないのがショックでサービスを作ったくらいなのに、わざわざ感謝をしてもらったんです。これが成功体験です。P4MATCHは魅力のあるサービスだなと確信した瞬間でした。

ーー ビジネスモデル、現在の収益体制について教えてください。

今、登録者が3,700人くらいで、P4MATCH経由で申し込んだ参加費の30%をいただいています。参加者はP4MATCH内で、SUICAのようにポイントを購入して、そのポイントで大会参加費を払うことになります。現在の売上はだいたい年で60万円くらいですね。

ーー これまでで苦痛だった課題や、失敗はありますか。

従来のWebサービスと異なり、リアルが絡んできます。P4MATCHの場合は、卓球大会を運営している本部と連携する必要があります。つまり、作った後に営業をしなければ使ってもらえないのです。それに本部の方はご想像の通り、年配の方が多く、スマホ分からない、PC分からないという状態で、話が前に進みません。そんなこんなである日、友達と飲みにいってそのことを相談すると、「自分で大会をやってみたら?」と言われ、確かにと思い、実際に開催しようと思って動いてみる、開くことができました。そこで参加してくれた選手経由で、興味を持ってくれた運営の方に浸透して、3年間で10人くらいの方に利用していただくことになりました。今は、自動的に連絡が来るようになってきました。ですが、エリアを拡大していくためにはまだ、営業が必要不可欠だなと悩んでいるところです。

ーー 今後の展望について教えてください。

一度、海外の方がP4MATCH経由で大会に申し込み参加したことがありました。海外の方でも、試合時間と場所が分かれば、大会に参加できるというのは自分にとって大きな発見でした。この仕組みは都内の卓球大会だけでなく、世界、そしてバドミントンのような違う競技にも採用できると思います。今後はこうした幅広い展開を視野に入れながら、開発を進めていきたいと思います。

ーー 無茶振りですが、開発会議ユーザーへメッセージをください。

まず、モチベーションを保つのが大変というのをよく聞くのですが、究極モチベーションが下がるってことは、本当にやりたいプロダクトではないかもしれませんね。自分の場合、すぐにこんなこともできるな、あんなこともできるなと思い実装しようとするので、モチベーションが下がったことは一度もありません。

あと、勉強がてらに個人開発をするというのもよく聞くのですが、あれも止めた方がいいと思います。勉強しようと思って学べるものなんてありません。必要であれば勉強するというスタンスでいいと思います。

取材の感想

作ったあとに営業をしなければ使えないという意味では、難しい領域でのサービスインです。だからこそ、敵が入りにくいです。みんながやりたくないことを買ってやるのこそ、個人でやれる強みなのかもしれませんね。

P4MATCH
P4MATCH

スポーツ大会運営サービス。現在は卓球大会をメインに展開している。